♥車の暖房は燃費に影響する?

冬場は、寒いけどエアコンを付けると、燃費が悪くなるから、厚着して我慢しようという方多いと思いますが、果たして暖房は燃費に影響するのか。

調べてみました!!

車の暖房はどのような仕組みで動いている?

まずは、車の暖房がどのような仕組みで動いているのかチェックしましょう。

車の暖房は無料?

車のエアコンを動かして暖房として使う場合は、エンジンの利用によって発生した熱を使います。エンジンをかけると大量の熱が発生するため、冷却水で温度を下げなければなりません。暖まった冷却水に風を当てることで暖かい空気を作り出し、車内に送るのが暖房機能のしくみ。

本来不要であるエンジンの熱を暖房として再利用しているだけなので、車の暖房は無料で使えると言えます。エンジンが動けば車内を暖められるので、車を走らせればいつでも効率的に暖房を使えるのが特徴。

冷房との違い

車の暖房と冷房の違いは、空気を冷やす必要があるかどうかです。

暖房の場合は先ほど説明した通り、エンジンをかけて熱くなった冷却水に風を当てて温かい空気を車内に送り出すため、わざわざ空気の温度を調節する必要がありません。

しかし、冷房を使う場合は車内の空気を冷やすために、コンプレッサーを動かしてエアコンガスが発生します。つまり、車のエアコンについているのは冷房機能のみです。温かい空気を冷やして車内に送ることで、温度を冷やします。

車の暖房では家庭用エアコンのように、使用時にわざわざ空気を暖めているわけではありません。温かい空気はエアコンを通して作り出すものではなく、エンジンによって勝手に作られているからです。暖かい空気を冷やさなければならない冷房とは異なり、排熱を利用しているだけなので、車の暖房を使うことで燃料を多く消費するということはありません。

車の暖房はどう使う?A/Cを使う必要性は?

車の暖房を正しく使う方法は知っていますか?冷房機能と同様の手順を踏んでいるのであれば、不要なことをしているかもしれません。

まず車のエアコンには、外気導入と内気循環のスイッチがあります。外気導入は、車の外から空気を取り込むためのもの。そして内気循環は、車内の空気を循環させるためのものです。暖房使用時に外気導入のスイッチを入れてしまうと、車内に外の寒い空気が入ってきてしまいます。そのため、効率的に車内を暖めたい場合は、外気ではなく内気を循環させるようにスイッチを入れておきましょう。

次に、エアコンを使用するときは、A/Cボタンを押している方も多いのではないでしょうか。A/Cとはエアコンプレッサーの略で、ボタンを押すことでコンプレッサーを動かし、冷房・除湿機能が働きます。

エアコンを冷房のために使用する場合は、空気を冷やして除湿するA/Cボタンを押すのが必須です。しかし、暖房機能に冷却と除湿の機能は必要ないため、暖房使用時はA/Cボタンを押さなくても大丈夫です。

むしろ暖房使用時にA/Cボタンを押してしまうと、コンプレッサーを動かすための燃料が必要になります。エンジンの熱を利用して無料で使える暖房機能を、わざわざ燃料費を使って動かす必要はないでしょう。

ただし、暖房使用時にA/Cボタンを押すケースも存在します。それは、車内の曇りを取り除きたいときです。外の気温と車内の温度に著しい差があると、結露によって窓が曇ります。こういった場合はA/Cボタンを押すと除湿機能が働くため、窓ガラスの結露を防げます。

寒さを我慢せずに、暖房を使いましょう。